September 18, 2008
新規事業を行なう場合でもらえる助成金の金額
中小企業が行なっている事業分野の停滞や中央と地方の格差などから、私が営業を行なっている熊本・福岡県もここ最近は閉塞感が漂っています。一方で、こういった停滞を打破すべく積極的な事業展開を行なっておられる会社もあり、当事務所でも「新分野進出の際にもらえる助成金はありますか?」といった質問も受けます。ここでは、新会社を設立することにより新分野進出を行なう場合について考えてみたいと思います。【事例】
今まで食品製造業を行なっていなかった企業が食品製造業に進出する場合
会社設立、設備投資、広告宣伝等にかかる経費合計 ⇒ 15,000千円
社員の雇い入れ ⇒ 10人(年収2,500千円×10人=25,000千円)
法定福利費 ⇒ 約3,000千円
水光熱費等、助成金対象外の経費 ⇒ 10,000千円
大雑把な数字ですが、そのあたりはご勘弁を・・・
新分野進出に際し、初年度の投資・経費合計額は、約53,000千円です。この数字に役員報酬は含んでいませんので、役員報酬を出す場合はもう少しかかることになります。
この条件でもらえる助成金の金額を計算すると・・・
新分野進出にかかわる設備・経費等の助成 ⇒ 5,000千円
雇い入れ奨励金 ⇒ 300千円×10人=3,000千円
合計 ⇒ 8,000千円
もし、生産管理の専門職や係長クラスの採用が必要な場合で、基盤人材助成金の対象になるのであれば、中小企業基盤人材助成金の支給申請を行なった方が良いかもしれません。その場合の最大支給額は、
新分野進出にかかわる設備・経費等の助成 ⇒ 5,000千円
中小企業基盤人材確保助成金 ⇒ 12,500千円
合計 ⇒ 17,500千円
となります。この場合は、人件費の負担が増えることになりますので、経費総額も増加することになります。
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